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リノベーションで壱岐を変える

この記事は、壱岐ライターズクラブ鬼凧のメンバーMARさんによる取材記事です。-

今日8月1日(木)は、前日の交流会で初めて顔を合わせたメンバーは「壱岐 i.club Summer Program! 2019(以下、iSP!@IKI 2019)」の初日。

壱岐の企業が抱える問題解決のために、5チームに分かれてのヒアリングに向かいました。今回は、フリースペース「たちまち」へヒアリングを行ったチーム「Summer Challenge」に密着取材を行いました。

【リノベーションで地域の活気を取り戻す】

芦辺浦地区にあるフリースペース「たちまち」に訪れた、iSP!@IKI 2019に参加している高校生・大学生のメンバー。外観を見るなり「オシャレ!」「かわいい~」という声が聞こえました。

築40年の建物を地域の人達でリノベーションしたという建物は今、地域のコミュニティスペースとして活気を取り戻しています。プログラムのフィールドワークとして、壱岐の様々な地域資源を活用するアイデアと課題を探すため、実際に地域振興を目指して活動する人達から話を聞きにやってきました。

たちまち発足人の一人である篠崎さんが活動の経緯や内容・現状について、壱岐市地域おこし協力隊の空家活用促進担当の藤木さんがイエマチのことについて話をしてくれました。

【地域活性化の重要な鍵】

昔は漁師町として賑わっていた芦辺浦地区も、今は高齢化が進み空き家が目立ちます。昔と比べて数は減ってしまったものの、今も元気に町を遊び場として駆け回る子ども達。

そんな子ども達を地域みんなで見守り、子どもも大人も居心地のいい町づくりをしていきたい、その活動拠点として作られたのがたちまちフリースペースです。

「今私達が話をしているこの場所には、トイレやお風呂がありました」というと、メンバーは驚きの表情。リノベーションの経過を写真で見せてもらいながら、空き家が変わっていく様を目の当たりにしました。

また、子ども達の言葉がアイデアになるときもあるという篠崎さん。高校生の一人が「自分が住んでいる町にもこんなフリースペースがほしい。」と言うと、それを実現させようよ!とすぐさま同調します。そのレスポンスの良さも、地域を活性化させるために重要な鍵かもしれません。

【たちまちフリースペース発信の「イエマチ」】

たちまちフリースペースを利用して「イエマチ」という空き家活用の促進活動をしている藤木さん。彼女が改修に関わった壱岐市の移住ポータルサイト・空き家バンクのページを参考に説明してくれました。

ただの物件情報としてだけでなく、その家がどんな歴史を経てきたのかを魅力として伝えたい―。

その思いがサイトに掲載されている空き家の一つ一つに付けられた「一家団欒できる池つきの庭がある家」「漁師さんが良い夜を過ごした店と、家」などのタイトルに表れています。「タイトルがあるだけで、家の第一印象が変わるんだね」「実際に見に行ってみたくなる」と、メンバーにも好印象。

壱岐市にどれくらい空き家があるのか、空き家情報をどのように活用していくのか、どうやって空き家情報を集めるのか。とくに大学生メンバーから質問が多く出ていました。

【リノベーションの可能性】

最後にたちまちフリースペースに併設する「チリトリ食堂」を見学させてもらい、実際に生まれ変わった空き家が活用されている現場にメンバーも興味津々です。壱岐の高校生も「初めて来た」「とてもオシャレで壱岐じゃないみたい」「古くて汚いイメージの空き家がこんな形で生まれ変わるなんて」と空き家の可能性に驚いていました。

実際にリノベーションされて生まれ変わった空き家を通して彼ら感じた壱岐の魅力は、何だったのでしょう。どのようなアイデアが出るのか楽しみです。

芦辺浦地区から始まった活動が壱岐島内へどのように広がるのか、そしてプログラムに参加した学生が感じたものが、どのように未来の日本へつながるのか期待は膨らみます。

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