[この記事は、壱岐ライターズクラブ鬼凧のメンバーMARさんによる取材記事です。]
2019年12月17日午後、石田中学校体育館で「壱岐市SDGs未来都市 中学校環境教育プログラム」の発表会が行われました。
「2030年に住みたい壱岐の姿」をテーマに、中学生が4月から進めてきたプログラムを通して学んだ内容を、保護者や地域の方へ向けて発表する場です。
会場となる体育館はパネルで4区画に仕切られて、いつもと少し違う参観の様子に保護者の方々も興味津々。パネルには「SDGs活動宣言」と題された用紙に、チームでの目標と、実現のための個人活動が記されていました。
例えば「自然が多く若者が集う農業が盛んな壱岐」を実現するための活動として「若者が集まるような食べ物を作ります」「壱岐の中にある仕事について知り壱岐で働きたいと思う方法を考えます」「ご飯をたくさん食べます」など。なるほど、と思うような内容から子供らしい発想までさまざまです。
10班に分かれての発表は、それぞれ模造紙やパワーポイントにまとめた資料の内容を、約5~10分という時間で紹介するというもの。
市役所や地域の人へのインタビューやボランティア活動から、人口の高齢化や過疎化、環境汚染などの問題点を書き出し、自分たちなりに考えをまとめていました。「自然を守りながら、さらに住みやすい島にするためにはどうしたらよいのか」どの班も中学1年生とは思えないような発表内容でした。
自分たちが住む壱岐の島の未来について興味を持つことで、SDGsの目標が遠い世界のことではなく、自分でも取り組めることがあると気付きを得られたのではないでしょうか。
またそんな子どもたちの姿に、SDGsについて考えるきっかけをもらえた発表会でした。